「小さな巨人」は、規模ではなく判断で勝つ
小さな巨人とは、社員を増やし売上を大きくした会社のことではありません。特定の領域で、大企業より速く・正しく判断し、選ばれ続ける会社のことです。規模の差は埋まらなくても、判断の差なら埋められます。支援を終えたとき、会社の姿は次のように変わります。
| 場面 | いまの会社 | 小さな巨人 |
|---|---|---|
| 新しい依頼 | 断りにくく、とりあえず受ける | コンセプトに合うかで即断する |
| 価格 | 言われるまま値引きする | 根拠を持って値上げできる |
| 社長の時間 | 目の前の仕事で埋まる | 勝てる領域に注いでいる |
| 判断の材料 | 勘と経験 | AIが揃えた事実 |
あなたの会社に「判断軸」はありますか
出航の前に、現在地を確かめます。次の5つに、いくつ当てはまるか数えてみてください。
- 自社を一文で説明できる(誰に、何で貢献している会社か)
- 受けない案件の基準がある
- 利益を稼いでいる上位の顧客を、名前で言える
- この1年で、値上げを実行した
- 社長が1週間いなくても、判断が止まらない
当てはまるものが2つ以下なら、打ち手の前に、判断軸をつくるところから始めるのが近道です。当てはまらなかった項目は、後に紹介する「5つの質問」のどこから取り組むかの目印になります。
小舟に積む、3つの道具
— Compass, Instruments & Chart —
小さな巨人になるために揃える道具は、3つです。経営財務支援は、この3つを2つのサービスで揃えます。
羅針盤 = 判断軸
どこへ向かい、何をしないかを決める。事業コンセプトを一文で持つ。
計器 = AIエージェント
波と風を測り、判断の材料を揃える。大企業の経営企画室の役割を担う。
海図 = 事業計画書
決めた航路を、社員・金融機関・取引先と分かち合う。
計画書を作るために支援するのではなく、経営を変える証として計画書が生まれる。これが当事務所の経営財務支援の特徴です。
羅針盤をつくる ― ドラッカーの「5つの質問」に答えを出す
羅針盤づくりは、ドラッカーが経営者に投げかけた5つの質問に、順に答えを出していく形で進めます。問いは抽象的に見えますが、一つずつ事実に落とすと、そのまま会社の打ち手になります。各問いは、無料公開している攻めの経営ガイドのステップと対応しています。
| ドラッカーの問い | 一緒にやること | 経営ガイド | 手元に残るもの(例) |
|---|---|---|---|
| ①われわれのミッションは何か | 強みの棚卸しと、貢献の言語化 | ― | 事業コンセプト 一文で言える判断軸 |
| ②われわれの顧客は誰か | 戦う場所を絞り込む(ランチェスター戦略) | 攻め3 | 戦う領域の定義 受けない案件の基準 |
| ③顧客にとっての価値は何か | 選ばれている理由を、顧客の言葉で確かめる | 攻め3・4 | 顧客の声の記録 提案書のひな型 |
| ④われわれにとっての成果は何か | 儲けの構造を分析し、値決めを見直す | 攻め1・2 | 収益構造マップ 新価格表と交渉シナリオ |
| ⑤われわれの計画は何か | ①〜④の答えを、実行に移すための計画に落とし込む | ― | 優先順位・担当・期限を定めた行動計画 達成を測るKPI → 第2部で海図に |
出典:P.F.ドラッカー『経営者に贈る5つの質問』。①の答えが判断軸となり、②以降すべての判断の物差しになります。
①の答えは、外部環境と自社の強みの交差点にある
出発点は、社会(顧客)にどんな貢献をするかを真剣に考えることです。貢献は強みによって達成されます。貢献に必要な強みを自社に見つけることもあれば、強みから貢献を定義することもあり、その関係は双方向です。こうして定めた「誰にどんな貢献をするか」が事業コンセプトとなり、意思決定の判断軸であり、差別化の源泉になります。
計器をそなえる ― AIを「参謀」として持つ
大企業には、市場を調べ、選択肢を並べ、判断材料を揃える経営企画室があります。50人以下の会社にその部署はなく、社長が現場をこなしながら兼ねてきました。いま、この役割はAIエージェントに担わせられるようになりました。材料を揃えるのはAI、決めるのは社長です。
- 市場・競合の調査と整理
- 顧客・売上データの分析
- 提案書・計画のたたき台づくり
- 決定後の結果の測定とシミュレーション
- コンセプトの決定
- 最終的な意思決定
- 顧客との関係づくり
- 結果への責任
この分担で、次のサイクルを毎月回します。すべての段階で「コンセプトに合うか」が判断軸です。
- 01
課題分析
AIが課題を構造化・多面分析
- 02
必要条件
達成すべき必要条件(KPI)を定める
- 03
意思決定
コンセプトを軸に人が決定
- 04
実行
現場で実行に移す
- 05
振り返り
期待と実際を比べ、次の行動へ
海図にする ― 事業計画書は「作ること」が目的ではない
第1部で出した5つの問いの答えを、社内外と共有できる一枚の海図にまとめるのが第2部です。事業計画書づくりのゴールは、立派な書類を完成させることではありません。計画を形にする過程と、形になった計画がもたらす効果にこそ本当の価値があります。数字計画と行動計画を一つにまとめることで、事業計画書は「会社の内と外をつなぐ情報共有の場」になり、最終的に企業価値の向上へとつながります。
自社の強みと差別化を「主役」に置く
一般的な事業計画書では数字計画が主役になりがちです。当事務所はこの順序を逆転させます。
| 一般的な事業計画書 | 当事務所の事業計画書 | |
|---|---|---|
| 主役 | 数字計画 | 強みと差別化 |
| 数字の位置づけ | 計画の中心 | 強みから導かれる根拠 |
| 説得力の源泉 | 目標数値 | なぜ実現できるかの論理 |
羅針盤(コンセプトと強みの定義)が先にあるため、KPIや数字計画に「なぜこの数字が実現できるのか」という根拠が伴います。これが社内外双方への説得力を根本から高めます。
海図がもたらすもの ― 期待できる効果
- 経営層が自社のコンセプトやKPIについて共通認識を持てる
- 従業員が同じ方向を向き、自らの貢献を考える機会になる
- 根拠とストーリーのある計画だから、組織全体が腹落ちして動ける
- 金融機関・投資家へ、会社の姿と成長の根拠を明確に伝えられる
- より有利な条件での資金調達の可能性が高まる
- 取引先に対して、自社と取引するメリットを伝えられる
- 社内のベクトル合わせと社外へのアピールの両輪が回り、事業計画書が「企業価値そのものを高める経営ツール」になる
事業計画策定の進め方
- STEP 1
ヒアリング
経営マネジメント支援で得た情報を土台に、コンセプト・強み・目標を丁寧に確認します
- STEP 2
分析・作成
強みを起点に、数字計画と行動計画を一体で設計します
- STEP 3
提供・説明
完成した事業計画書をご提供し、社内外での活用方法もあわせてご説明します
こんな会社に向いています
- 自社の強みを言語化し、成長の根拠を明確にしたい
- 経営者と従業員のベクトルを合わせたい
- 金融機関への説得力を高め、資金調達を有利に進めたい
- 数字だけでなく「何者であるか」から事業計画を描きたい
伴走のかたち ― 羅針盤から海図まで、8か月の標準コース
標準的なパッケージは8か月です(下記料金表の「合計」)。最初の3か月で羅針盤と稼ぐ仕組みの土台をつくり、その後は毎月の意思決定を回しながら、最後に事業計画書という海図にまとめます。
強みの棚卸しと既存顧客への聞き取りから、判断軸を一文にまとめます。戦う場所と、受けない案件の基準もここで決めます。
顧客別・商品別の粗利を出し、赤字の仕事と値上げの余地を特定します。値上げは相手ごとに、交渉の筋書きまで用意します。
月次の経営会議で、AIが揃えた材料をもとに決め、実行し、振り返ります。次の柱の検証もこのサイクルに乗せます。
ここまでの答えを、数字計画と行動計画が一体になった事業計画書にまとめ、社内外での使い方までお伝えします。
※ 期間は目安です。現状の整理状況や、取り組む範囲によって前後します。
数字・資金の土台(守りの経営)がまだの場合は、会計・税務支援を先にご利用いただくと、スムーズに本サービスに取り掛かれます。
ご自身で進めたい方へ。考え方と手順は経営ガイドで無料公開しています。支援が向くのは、着手する時間が取れない、一度やったが続かなかった、判断に自信が持てない——そんな場合です。
料金
会社の規模に応じて、以下のプランをご用意しています(いずれも税抜・目安)。
| プラン | 従業員数 | 売上高 | 月額 | 事業計画 | 合計(8か月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 簡易版 | 10人未満 | 1億円未満 | 5万円~ | 30万円~ | 70万円~ |
| 標準Ⅰ | 11〜30人 | 1〜5億円 | 10万円~ | 60万円~ | 140万円~ |
| 標準Ⅱ | 31〜50人 | 5〜10億円 | 20万円~ | 120万円~ | 280万円~ |
※「合計(8か月)」は、月額(第1部)× 8か月 + 事業計画策定支援(第2部)をセットにした標準的なパッケージの目安です。
ご相談の流れ
- STEP 1
無料相談
現状の経営課題とご意向を伺います。
- STEP 2
ご提案・お見積り
最適なプランと費用をご提示します。
- STEP 3
ご契約・支援開始
羅針盤づくり(第1部)からスタートします。
「自社の強みが何か」から、いっしょに言葉にしましょう。
「自社の強みが何か、うまく言葉にできない」という段階からのご相談も歓迎します。航海は、羅針盤をつくるところから始まります。判断を勘と経験だけに頼らない経営へ、そしてその成果を海図として未来へ。まずはお気軽にお問い合わせください。