創業時の補助金・助成金の探し方と申し込み方法【はじめての方向け】
使える補助金を探そうと「補助金 一覧」を延々スクロールして、時間だけが過ぎる——創業期によくある光景です。探し方と申し込みには順番があります。この記事で、その道筋を最短で押さえてください。
まず1行で:補助金と助成金は別物
どちらも返済不要のお金ですが、性格が違います。ここを分けて考えると、探す場所が絞れます。
| 補助金 | 助成金 | |
|---|---|---|
| 主な所管 | 経済産業省・中小企業庁・自治体 | 主に厚生労働省 |
| 中身 | 設備投資・販路開拓・創業など | 雇用・労働環境の整備 |
| もらえるか | 予算枠があり、審査で採択・不採択が分かれる | 要件を満たせば原則受給できる |
探し方:3つの入口
補助金の名前を暗記する必要はありません。「探せる場所」を知っておけば十分です。次の3つの入口を押さえてください。
① 検索サイトで探す
中小企業庁「ミラサポplus」、中小機構「J-Net21」、電子申請ポータル「jGrants」。地域・目的・キーワードで今使える制度を絞り込める
② 自治体の制度を見る
都道府県・市区町村が独自の創業補助金を持つことが多く、国の制度より競争がゆるいことも。「自治体名 創業 補助金」で検索
③ 商工会議所に相談
無料で制度の紹介から申請まで伴走。人気の持続化補助金は商工会議所・商工会の確認書(様式4)が必要なので早めに
申し込みの流れ
多くの補助金はjGrants(電子申請)で申し込みます。流れは次のとおりです。
GビズIDプライムを取得する電子申請に必須のIDです。マイナンバーカードとスマホアプリなら最短即日、郵送だと1週間ほど。まずここから着手します
事業計画書を用意する「誰に・何を・なぜ売るか」「補助金で何をして、売上がどう伸びるか」を書きます。見積書などの添付書類もそろえます
jGrantsで申請・採択発表公募期間内に電子申請。審査を経て採択・不採択が決まります
交付決定→発注→実績報告→入金交付決定の通知を受けてから発注・支払い。終了後に実績を報告して、あとから入金されます
つまずきやすい注意点
⚠ 交付決定「前」の発注は対象外 いちばん多い失敗がこれです。採択されても、交付決定の通知より前に発注・契約・支払いをしたものは補助の対象になりません。「採択された=すぐ買ってよい」ではありません。必ず交付決定を待ってから動きます。
もう一つ、補助金は後払いです。先に全額を自腹で払い、実績報告のあとに入金されるため、支払いから入金までの「つなぎ資金」が必要になります。融資と組み合わせて資金計画を立てておきましょう。また公募は締切があり、様式4など事前準備に時間がかかる書類もあるため、締切から逆算して早めに動くことが大切です。
まとめ
補助金・助成金は、①検索サイトと商工会議所で「探す」、②GビズIDを先に取って「申し込む」、③交付決定を待ってから発注、の順番で進めれば迷いません。返済不要とはいえ後払いでつなぎ資金が要るため、創業融資とセットで計画するのがおすすめです。まずはお住まいの自治体・商工会議所に一度相談してみてください。
参考情報
- 中小企業庁「ミラサポplus(中小企業向け補助金・総合支援サイト)」 https://mirasapo-plus.go.jp/
- 中小機構「J-Net21」 https://j-net21.smrj.go.jp/
- 「jGrants(補助金電子申請システム)」 https://www.jgrants-portal.go.jp/
- デジタル庁「GビズID」 https://gbiz-id.go.jp/