融資のリスケジュールとは|返済が苦しいときの正規手段と早めの相談のコツ
「今月の返済が、正直きつい」。そう感じたとき、多くの人は誰にも言えずに抱え込みます。でも、返済が苦しいときのためにリスケジュール(返済条件の変更)という正規の手段が用意されています。熱が出たら早めに受診するのと同じで、苦しくなる前の相談が何より効きます。
リスケジュールとは
リスケジュール(略して「リスケ」)とは、借入金の返済がきつくなったときに、金融機関と話し合って返済のペースをゆるめてもらうことです。借金が減るわけではありませんが、当面の資金繰りを立て直す時間が生まれます。変えられるのは、主に次の3つです。
| 変え方 | 内容 |
|---|---|
| 元金の返済を止める | 一定期間、利息だけ払い、元金の返済を待ってもらう(据置) |
| 毎月の返済額を減らす | 月々の元金返済額を、払える水準まで引き下げる |
| 返済期間を延ばす | 完済までの期間を延ばし、1回あたりの負担を軽くする |
いずれも元金そのものが免除されるわけではなく、利息は払い続ける点に注意してください(一般的な取り扱い。詳細は金融機関との交渉によります)。
いちばん大事なのは「遅れる前に」相談すること
リスケは、返済を延滞してから頼むものではありません。遅れる前に自分から相談するのと、遅れてから相談するのとでは、金融機関の受け止めがまったく違います。「返せなくなった」ではなく「このままだと3か月後に厳しい」と、早い段階で数字をそえて持ちかけるのが鉄則です。
リスケは決して恥ずかしいことではありません。延滞して信用を失う前に打つ、前向きな一手です。
相談の進め方(3ステップ)
資金繰り表と試算表を用意「なぜ苦しいか」「いつまでに立て直すか」を数字で示せるようにする
取引金融機関に早めに相談複数から借りている場合は、足並みをそろえて相談するのが基本
経営改善計画を示すどう業績を戻すかの計画をそえる。専門家の無料サポートも使える
自力で計画を作るのが難しいときは、全国47都道府県にある中小企業活性化協議会(公認会計士・税理士・金融機関出身者などが常駐する公的機関)に無料で相談できます。金融機関との調整も支援してくれます。
リスケの前に知っておくこと
⚠ 消費者金融やカードローンで穴埋めする前に、まず取引金融機関へ 高い金利の借入で急場をしのぐと、かえって傷が深くなります。また、リスケ中は新規の借入が当面難しくなるのが一般的です。だからこそ、資金繰りに余裕があるうちの早めの相談が効きます。
まとめ
- リスケは、返済が苦しいときに返済ペースをゆるめてもらう正規の手段
- 変えられるのは「元金の据置・毎月の返済額・返済期間」。利息は払い続ける
- 遅れる前に、数字をそえて自分から相談するのが最大のコツ
- 計画づくりは中小企業活性化協議会に無料で相談できる。消費者金融での穴埋めは避ける
日頃の資金繰り管理については「開業資金と運転資金の計画の立て方」もあわせてご覧ください。
参考情報
- 中小企業庁「中小企業活性化協議会」 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/saisei/index.html
- J-Net21(中小機構)「リスケジュールについて教えてください」 https://j-net21.smrj.go.jp/solution/qa/financeqa/Q0702.html